肺炎球菌ワクチンには2種類ある?

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     2種類の肺炎球菌ワクチン
    あおい小児科のホームページでもブログでも「小児用肺炎球菌ワクチン」と何度も記載してきました。
    なので「小児用」以外の肺炎球菌ワクチンがあるのかと疑問に思われた方はいらっしゃいませんでしょうか?
    実は、あるのです。
    現在日本で使われている「小児用肺炎球菌ワクチン」は7種類の型(7価といいます)が含まれていますが、主に大人用として使われているのワクチンは23種類(23価)なのです。

    ではなぜ種類の多い23価を「小児用」にしないかと言うと・・・
    1)ワクチンの有効成分が違うので、免疫力の弱い2歳未満だと効果が出ない
    2)2回目・3回目と追加することでさらなる効果がでるブースター効果がない。なので接種後5-8年で効果は減少〜消失するからなのです。

    ちなみに23価のワクチンはニューモバックスといって65歳以上の人が接種するのが圧倒的に多いですが、2歳以上の子どもでも稀に接種します。

    小児用肺炎球菌ワクチンも7価だけでなく9価、11価、13価などのワクチンが研究開発中です。13価などは、逆に高齢者の肺炎予防ワクチンとして使われるかもしれませんね。

    残念ながら、認可はまだまだです。ですから現在接種が必要なタイミングであれば、待たずに接種しましょう。

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