急性中耳炎の診断には耳鏡検査を

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     「急性中耳炎の診断には耳鏡検査を」

    135件の研究を解析したアメリカでの研究を紹介します。

    研究目的
    1.急性中耳炎の診断・治療
    2.小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー,PCV7)接種による微生物学的な変化

    中耳炎の診断・治療に関しては、かなりのばらつきがあることは事実です。

    今回の解析の結果、診断については耳鏡(耳の内部・鼓膜を見る道具)での観察が有用で、鼓膜の隆起と発赤が有用でした。
    小児肺炎球菌ワクチン使用することで、中耳炎での肺炎球菌の検出は減少したが、一方インフルエンザ菌の検出は増加しました。抗菌薬の投与は若干効果的でしたが、薬剤の副作用(発疹や下痢など)が4-10%の子供に出るようです。


    単純な(合併症のない)中耳炎に対して、抗菌薬をすぐに使用するかどうかを常に検討しながら行っています。平均的なリスクの子どもでは、多分100人中80人は抗菌薬なしでも3日以内に快方に向かうでしょうからです。
    子どもの治癒する力を、最大限に引き出せる方法を考えています。
    子どもは自分で全ての症状を話せないので、耳鏡での観察が必要となります。
    ちなみに当院ではこのような耳鏡を使用しています・・・便利です

    耳鏡

    急性中耳炎
    かぜに引き続き起こることが多い鼓膜の内側の炎症です。
    肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスが原因(起炎菌)として大きな割合を占めますが、ずいぶん前から抗菌薬に抵抗する種類の菌(耐性菌といいます)が増えてきています。そうすると抗菌薬でなかなか治らないので、病気になる前に小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の接種は是非とも受けていただきたいと思います。

    またヒブワクチンはインフルエンザ菌b型に対するワクチンなので、中耳炎をおこしやすいインフルエンザ菌の型とは若干違いますので、中耳炎に対する効果は弱いと思われます。しかしより重症度の高い髄膜炎を防げるので、小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)と一緒に接種しましょう。

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