インフルエンザ流行 治療薬の話

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    インフルエンザの流行を実感していることと思います。

    さて今回は、『2006〜2009年に実施されたリレンザの特定使用成績調査』の解説記事を載せます。
    イナビルという1回吸入でOKな薬がほぼ同等の効果を示しているので、リレンザ(1日2回、5日間)の立場を勝手に心配していましたが、文中にもある通り「吸入の慣れ」の問題を考えなければいけないと感じています。
    どうしても吸入するときに口の中や舌へ薬剤が付着して、本来届いてほしい気道、気管支に届かないケースもあるのではないかと思っているからです。その点、リレンザなら1個目2個目(1回に2吸入)うまく吸えなくても、時間をおいて3個目、4個目までは多くの場合チャンスがあるので、吸入に不安のあるケースの場合はリレンザも活躍できるようです。
    タミフルは、年齢の制約があるので小児科では使いにくいケースがあります。

    以下、参考文章ですが、一部の文章はわかりやすくするため改変しています。
    リレンザは吸入薬であり、吸入すると直ちにウイルス増殖部位である気道に到達し、吸入1分後には効果を発現するのが特徴です。

    15歳未満のインフルエンザ患児506例を対象とした本調査では、リレンザにより、さむけ、頭痛、筋肉の痛みといったインフルエンザ主要症状が軽減するまでの所要日数は2日間であり、年齢による差はありませんでした。つまり、すべての年齢層で、リレンザはインフルエンザ主要症状を速やかに改善し、低年齢層でより改善傾向が高かった傾向でした。

    リレンザ吸入後2日目にはすべての年齢層において約8割の患児が解熱し、この解熱効果は年齢による差はありませんでした。この結果は以前調査した成人の特定使用成績の結果より1日早い解熱効果を示しました。成人の調査を実施した時期が違うので、はっきりとは言えませんが、これらの結果から考えると、小児でより薬剤効果が高い可能性もあります。

    9割以上の患児が、医師の指示通りに吸入でき、5日間の服薬も守れました。
    4歳以下の患児でも、7割が医師の指示通りに吸入できていました。指示通り吸入できなかった患者は493例中38例いましたが、そのうち吸入技法に関連する理由は18例でした。その中で最初の数回はうまく吸えなかったがその後吸えた方が5例いました。リレンザは1日2回5日間投与ですので、1回目の吸入が難しくても、2回、3回と慣れてくればきちんと吸える ようになる患者もいるようです。始めに しっかり吸入指導することは大切です。

    今回の調査における副作用発現症率は2.2%(11/505例)で、いずれも軽快あるいは回復しています。これらの症例のうち異常行動4件、「幻覚、幻視」各2件、幻聴1件ありましたが、因果関係は不明です。いずれにしてもリレンザを吸う吸わないに関わらず、インフルエンザ発症初期には異状行動の可能性を患者さんや両親に伝える事が大事です。


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