不活化ポリオワクチンをめぐる政治面

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     また不幸な出来事が報告されています。
    2011年第19週(5月9日〜5月15日)の報告
    東京都感染症週報にて急性灰白髄炎 1件 患者で、ワクチン由来株(ポリオウイルス3型)が検出された。年齢は5歳未満、推定感染地は国内、推定感染経路は経口感染であったとのこと。

    言葉の説明
    3種混合ワクチン・・ジフテリア、百日咳、破傷風
    4種混合ワクチン・・上記に不活化ポリオワクチンを加えている(現在発売前の調査中)

    不活化ポリオワクチンは、最近進展があったばかりでした。
    まず5月26日に厚労省で会議がありました。その場で(4種混合ワクチンが)早ければ来年度中の導入の見通しと提示されました。きっと治験(発売前調査)が順調なのでしょう。これはこれで喜ばしいことです。
    但し、この4種混合ワクチンが導入された場合、導入前に3種混合を受けていたらやはり経口ポリオワクチンを接種するのかなど、過渡期のパターンを早く発表してもらいたいものです。
    また不活化ポリオワクチン単独も、需要が限られた期間であるため新規に開発は難しいだろうと思っていましたら・・・・

    翌日の5月27日発表によれば、 あおい小児科でも使用している不活化ポリオワクチン(製品名 IMOVAX Polio)を製造しているサノフィパスツールの日本法人が、不活化ポリオワクチン単独を製造することを決定しました。厚労省側から打診があったそうです。

    ・・・・やっとです。しかし認可されて使用できるようになるのは、少なくとも3年はかかるでしょう。4 種混合ワクチンは、来年度(2012年4月から2013年3月)認可の見通しですから、タイムラグは生じます。
    それでも一歩前進は良いことです。

    ・・・・と思っていましたら31日のFNNニュースで細川厚労相の会見と合わせて「サノフィパスツールでは4種混合の完成に先駆けて、単独ワクチンの販売を目指すとしていて、厚生労働省も、申請されれば、できるかぎり迅速に審査する方針」と報道されていました。これが実現されれば、導入は早まるでしょうね。期待です。

    スケジュールが遅れませんように(祈)

    <参考>不活化ポリオワクチン、来年度にも導入へ- 厚労省 
     厚生労働省は5月26日に開かれた厚生科学審議会感染症分科会の予防接種部会(部会長=加藤達夫・国立成育医療研究センター総長)で、早ければ来年度にも不活化ポリオワクチン(IPV)を国内で導入できるとの見通しを示した。
     同省によると、国内ワクチンメーカー4社がIPVとDPTワクチン(ジフテリア、百日ぜき、破傷風混合ワクチン)を混合したワクチン(DPT−IPV)を開発中で、年内にも承認申請をする見込み。早ければ来年度にも国内で導入できるという。
     ただ同省は、DPTワクチンを既に接種している人がDPT−IPVを接種すると、DPTワクチンの過剰接種となることを問題視。IPV単独のワクチンを国内で開発すべきだと提案し、了承された。同省の担当者は、「今後、IPV単独のワクチン開発に協力していただける企業を探していく」としている。
     国内では現在、生ポリオワクチン(OPV)での予防接種が進められているが、生きたウイルスを使っているため、接種後にまひなどの症状が出るケースがある。このため同部会で、OPVからIPVへの切り替えの必要性を検討している。

    「感染してかかるがん」 薬・ワクチン 予防どこまで

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       本日朝日新聞朝刊に
      「感染してかかるがん」 薬・ワクチン 予防どこまで・・・という記事が掲載されていました。
      内容は
      ピロリ菌と胃癌
      ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がん
      肝炎ウイルス(B型・C型)と肝臓がん
      そして少しだけヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)が触れられていました。

      まず
      ピロリ菌:感染は口から、年齢が低いほど感染率は著明に減少している。・・・なので子どもは検査の必要なし。治療は抗生剤を使用した除菌療法

      HPV:持続感染により癌になりやすくなる。定期検診にて初期に発見できる。癌に関連するウイルスの7割はワクチンで予防可能。当院ワクチンページ

      B型肝炎ウイルス:幼児期に感染すると持続感染しやすい。但し最近では欧米型の成人でも持続感染するタイプが日本に入ってきた。血液検査でわかる。予防はワクチン・・接種の勧め。治療はインターフェロンや核酸アナログ製剤などを使用

      C型肝炎ウイルス:B型肝炎ウイルスよりも持続感染しやすい。血液検査でわかる。ワクチンは無い。治療はインターフェロンなど

      HTLV-1:感染した細胞を介して他人に伝染する。感染して40年以上経過してから、ごく少数のみに白血病・リンパ腫・下肢麻痺などの症状がでる。血液検査(やっと妊婦健診に項目追加になりました)でわかる。予防は感染防御(ただし日常生活で感染することはまずありません)。ワクチンは無い。治療は症状に合わせて行う。
        HTLV-1の総合サイト
        HTLV-1の母子感染について その1 その2


      まとめ:ワクチンで予防できる病気は、接種をうけましょう。・・・癌の予防ともいえます

      排気ガスとぜん息 そしてエコチル調査

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         排気ガスと喘息の関連は昔から指摘されてきましたが、証拠がないという理由で国は認めてきませんでした。

        本日の新聞で「車の排ガスで小学生のぜんそく増加 国、関連性認める」と報道されています。
        2005年から5年間、幹線道路近くに住む小学生12000人を対象に追跡調査したそうです。
        結果は(推計した排ガスを)吸い込んだ量が多い児童の方が、ぜんそくの発症率が高かった。また3歳以下の幼児と40歳以上の成人も調べたが、排ガスとぜんそくの関係ははっきりしなかった。とのこと

        ・・早く排気ガスが更にきれいになると良いです。

        他に子どもの健康と環境に関する全国調査「エコチル調査」が2011年からスタートしています
        環境要因(化学物質の曝露、生活環境等)が子どもの成長・発達に与える影響を明らかにするため、10万組の家族を子どもがおなかにいるときから13年間追跡する長期間・大規模研究です

        不活化ポリオワクチン在庫なし 接種再開は6月中旬以降

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          不活化ポリオワクチンの在庫が終了してしまいました。
          次回のワクチン入荷が6月中旬頃なので、接種の再開は6月中旬以降となります。

          こちらのページで案内しますので、確認後に来院ください

          見逃してしまったのですが、どうも昨夜テレビ朝日の「報道ステーション」で不活化ポリオワクチンの話題があったためか、今朝から「あおい小児科」への問い合わせが急増して、ワクチン在庫が予約で終了してしまいました。

          ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

          接種再開は6月中旬予定です
          再開時には、このページで案内します。(入荷直後に掲載します)
          予約は電話にて受け付けておりますが、7月15日までに来院もしくは電話連絡がない場合は、キャンセルとさせていただきます。


          不活化ポリオワクチンの説明会 後日談

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             先日 不活化ポリオワクチンの説明会を開催しました。初めての試みでしたが、無事終了しました。参加された皆さま お疲れさまでした。少しでも参考になればうれしいです。

            みなさんご自分の子どものことはやはり、よく勉強されていましたので質問タイムにはなるほどという質問がいくつかありました。

            意外だったののが、昭和50-52年生まれの両親の件です。あまり知られていないようでした。

            対応策は2つあります
            1)子どもの生ワクチン接種会場で一緒に飲む(・・住所のある自治体にご確認ください)
            2)不活化ワクチンを2回接種する(2ヶ月間隔)

            次回開催は夏の終わりを予定しています。秋のポリオ生ワクチン接種シーズン前です。

            B型肝炎母子感染防止事業について

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              以前ブログに載せましたB型肝炎ワクチンの関連で、B型肝炎母子感染防止事業について。

              かかりつけの小児科では直接関わることが少ないのですが、
              「B型肝炎母子感染防止事業」が各地の自治体で行われています。
              目的は、B型肝炎の母子間の感染を防止することです。
              妊娠届出時に自治体から案内のある「妊婦健診」には、B型肝炎検査のHBs抗原検査項目が含まれていますので、妊婦健診の際にかかりつけの産科で一緒に検査を受けることができます。
              検査には血液を用い、費用は公費負担です。

              B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによっておきるもので、主に血液によって感染します。お母さんがB型肝炎ウイルスを持っていると、おなかにいる赤ちゃん(胎児)には妊娠中や出産時に感染するリスクがあります。

              そのためお母さんから赤ちゃんにB型肝炎がうつらないようにするために「B型肝炎母子感染防止事業」が各地で行われています。医療機関が妊婦健診の採血でHBs抗原検査の結果、陽性(+)と判明したお母さんに対して、B型肝炎ウイルス母子感染の防止に必要な事項を説明するとともに、出生した赤ちゃんがHBs抗原・抗体検査、抗HBs人免疫グロブリン投与及びB型肝炎ワクチン投与を受けるように指導するものです。

              母子感染防止を行わなかった場合、お母さんがHBe抗原陽性(+)のとき、赤ちゃんへのHBV感染率は100%です。このうちの80〜90 %がHBVキャリアとなります。お母さんがHBe抗原陰性(−)のときは、赤ちゃんへの感染率は10%程度で、キャリア化することもほとんどありませんが、赤ちゃんが生まれたら感染防止策を直ちに行うようにしましょう。

              B型肝炎の母子感染を防止するためには、B型肝炎に対する抗体をたくさん含んだグロブリン(HBIG)とB型肝炎ワクチンを投与します。医療機関で時期の説明がありますから、必ず検査もしくは注射を受けてください。


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